2020年05月20日に開催されました講演会(テーマ:総務・人事・経理部門の働き方改革 / 主催:日本経済新聞社)内容が、日経MJ(日経流通新聞 / MJ:Marketing Journal / 2020年06月19日発行)にて、記事として一面掲載されました。
掲載詳細は以下の通り。
★①:テーマ :無駄の定義
★②:サマリー:自分で気づいて早く変われ
★③:講演者 :株式会社エイチ・ピィ・ピィ・ティ 坂本 裕司
★④:掲載内容
「無駄」という言葉には、「役に立たないこと」という意味がある。役に立たないこととは、しないほうがよいことだろう。しかし、私の定義では、「あれば助かるサムシング」だ。そもそも無駄な人材、無駄な業務といったものはないはずだ。しかも、社会の変化を背景に、無くては困る業務だと思っていたものが、あれば助かる業務に変わることはある。
飲み物を提供する仕事があったとしよう。喫茶店で行われる仕事とビジネスミーティングの来客者へのサービスとして提供する仕事がある。喫茶店では「無くては困る仕事」だが、ビジネスミーティングでは「あれば助かる仕事」だ。そう考えると、業務一つを取り出して無駄を決定することはできない。
例えば、買い物用のポリ袋。あるべき姿は「持ち帰る袋は提供されるべき」、あるがままの姿は「持ち帰る袋は提供される」となる。ここに「地球にやさしい」という価値観が加えられると、「無くては困る?」という状態が生まれるだろう。
新型コロナウイルスの流行で、今後、「無駄」の定義が変わる。もう、過去の延長線上で将来が明るくなるという時代ではない。新型コロナと共存する「ウィズ・コロナ」社会のバックオフィスのあるべき姿を考えるとき、他社と比べる必要はない。企業にはそれぞれ文化がある。文化こそが企業にとって最高のコア・コンピタンス(競争優位性)だ。
コロナが、ビジネス環境だけでなく、社会環境も変えつつある。自分の会社、部、課、そして自分がどうなりたいのか。どうなるべきなのか。これが大切だ。
競争優位につながる変数を「無形資産」「デジタル社会」「データ」「ホワイトカラー」「販管費最適化」「頭脳労働」 として、「ありたい姿・あるべき姿」について語り合ってもらいたい。
米ゼネラル・エレクトリック(GE)を率いたジャック・ウェルチ氏の「Change before you have to (変革を迫られる前に変われ)」という言葉が、今、改めて大切だと感じる。
(引用:日経MJ / 2020年06月19日発行)
この掲載内容が、貴社経営推進の一助になることを祈念致します。
Kommentare