
人的資本「経営」・「開示」
テーマ

◼️研究
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ステークホルダーが人的資本データに期待していることは何か?
A:人的資本「経営」
①定義:人的資本

◼️コメント
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人的資本が最適に運用できている状態とは
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競争戦略上重視する「スキル」であり、さらに、そのスキルから応用される「コンピタンス」を活用し、
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競争戦略に影響の大きい業務に従事した結果、
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期待される成果を創出するために、その「スキル・コンピタンス」が最大限発揮できている状態。
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エンゲージメントや多様性は能力を発揮させる条件であり、人的資本そのものではありません。
②企業価値とは

◼️コメント
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人的資本(スキル・コンピタンス)が備わっていても、実際の業務に従事した際に期待される成果を発揮できていない場合、人的資本(スキル・コンピタンス)が最適に運用できているとは言えません。
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必然的に、企業戦略が実現される可能性は低いと想像できます。
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この場合の対策は以下が想定できます。
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「①:企業戦略」を実現するために社員に最大限の成果を発揮してもらいたい「②:業務」が正しく定義できているでしょうか?
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その「②:業務」を遂行するために必要な「③:人的資本(スキル・コンピタンス)」が社員に備わっているでしょうか?
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「①:企業戦略」と「②:業務」と「③:人的資本(スキル・コンピタンス)」が構造的に連動して企業戦略と人的資本価値の連動に期待できます。
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この連動できている状態を、人的資本「経営」が推進できている、と言います。
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B:人的資本「開示」
①ISO 30414

◼️一般的な解釈
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規定演技:「有価証券報告書」
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自由演技:「統合報告書」
◼️これからの人的資本開示
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自由演技:「統合報告書の生産性」がクローズアップ
②ヒトは「業務」を通じて成長する
参考A:労働生産性 VS 業務生産性

参考B:「③:人的資本」を「②:業務」で運用することで「①:企業戦略」の実現可能性が向上

◼️コメント
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「労働生産性/法人」を結果指標であり、「業務生産性/個人」を運用指標です。
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「業務生産性/個人」の運用指標を開示することで、 「①:企業戦略」と「②:業務」と「③:人的資本(スキル・コンピタンス)」を構造的に連動させるための橋渡し的存在である「②:業務」の実態が明らかになります。その結果、
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「③:人的資本(スキル・コンピタンス)」価値が
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「②:業務」を通じて、
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「①:企業戦略」に連動している根拠を開示できることになります。
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この「②:業務」の実態データを積み重ねていくと、「企業戦略を実現できる社員は何名いますか」の問いかけに回答することになります。
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「②:業務」の実態データこそが、ステークホルダーからのさらなる期待を呼び込めることに繋がります。
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この呼び込めている状態を、人的資本(非財務指標)と株主価値(財務指標)が連動していると言います。
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「②:業務」と「③:人的資本(スキル・コンピタンス)」、および、「③:人的資本(スキル・コンピタンス)」を発揮させる条件(例:エンゲージメント・多様性、他)が見えている状態を、人的資本が「開示」されていると言います。
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③「相関関係 ≠ 因果関係」
参考A:あるがままの姿

参考B:あるべき姿

◼️コメント
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人的資本開示の各テーマ(参考:ISO 30414)とPBR(Or 株価)との相関関係を証明することで、「人的資本(非財務指標)と株主資本(財務指標)」が連動している! と統合報告書で発信しているケースが散見されますが、この相関関係は、「人的資本(非財務指標)と株主価値(財務指標)」の因果関係とは言えません。
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これは、帰納的(相関関係)と演繹的(因果関係)の違い、とも言い換えられます。
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ステークホルダーが人的資本開示に期待していることは、
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「①:企業戦略」:将来の事業展開に向けて、
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「②:業務」:どういう業務が必要で、
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「③:人的資本(スキル・コンピタンス)」:その「②:業務」を遂行するにはどういう人的資本(スキル・コンピタンス)が望ましくて、
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その「③:人的資本(スキル・コンピタンス)」をどう確保、もしくは、教育するのか。
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これらのストーリー(定性的)と推進状況(定量的)を材料に、ステークホルダーと対話を繰り返すことが重要です。
C:ツール紹介(RYX)
①アプリ:RYX(リュークス)

②RYX(リュークス)ができること

◼️提案
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「社員の働きがい(対象:人的資本価値)」と「企業の価値創造力(対象:株主価値)」を統合します。
◼️紹介
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RYX(リュークス:RIKKA Yarigai Transformation)(提供:株式会社RIKKA)は、
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担当者の生産性を向上させることで、
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管理者としてどの程度自社成長(株主価値インパクト)に貢献できるか?(したいか?)をシミュレーションするアプリ。
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③RYX(リュークス)運用サイクルと各アプリ
